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バーミヤンを弄んだ

かわいいとどうなるの?

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きゃ~~~~~~~♡♡ かわいすぎて食べられなぁ~~~~~~~~い♡♡♡♡♡♡♡

 

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うえひゃ~~~~~~~♡♡ 食べちゃいたいぐらいかわいい~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡

 

これは僕の脳内にいる、あやこちゃん(16)が実際に発した言葉です。

この二つの発言には決定的な問題点があります。

同一の原因から、相反する二つの結果が導かれているということです。

 

すなわち、

前者では、「かわいい→食べられない」

後者では「かわいい→食べたい」

となっています。

 

これは一見すると矛盾です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

少なくとも、「かわいい」という要因が、それ単独で食欲に影響を与えているわけではないことは確かです。

「かわいい」という要因が、単独で「食欲増進」あるいは「食欲減退」のどちらかを起こせる力を持っているのであれば、上のような結果にはならないはずです。

 

だとすれば、「かわいさ」が他の要因と結びついて食欲に影響を与えていると考えるのが自然ではないでしょうか。

先の例では、その「他の要因」が異なるため、結果も異なったのです。

では、「他の要因」とは何でしょうか。先の例で、異なっている点はどこなのでしょうか。

 

これは、「かわいいとされている対象」に他ならないでしょう。

前者においては、「食べられるもの(=お菓子)」を、後者においては「食べられないもの(=赤子)」をかわいいと言っています。これこそが「他の要因」です。

 

すなわち、

「食べられるもの」が「かわいい」→食べられない

「食べられないもの」が「かわいい」→食べたい

となるのです。考えてみれば、実に簡単なことです。

 

ここから「かわいさ」が持つ力の正体も明らかになります。

それは“狂気”です。

 

「かわいさ」に触れた人間がどうなったか、思い出してください。

美味しいお菓子を食べられないと言い、赤子を食べようとしていました。

狂っているとしか言いようがありません。

 

お菓子は食べる、赤子は食べない、それが普通です。

しかし、人間を狂わせ、そういった「普通」を覆すのが「かわいさ」なのです。まさに秩序の破壊者です

 

「かわいさ」は人間を狂わせ、秩序を破壊し、社会を崩壊に導くのです。

このことが明らかになった今、「かわいいは作れる」という有名なキャッチコピーが、テロ集団の蜂起の合図であったことがわかります。

かわいさによって社会秩序を破壊しようとする集団が、確かに存在するのです。そして、各地に散らばるその構成員への合図が、このキャッチコピーなのではないでしょうか。構成員の各々が「かわいい」を作って人々を狂気に陥れるよう指示しているのです。 

 

世界は、すでに「かわいさ」に蝕まれ、かわいく崩壊する途上にあるのです。かわいいカタストロフが、我々の眼前に迫っているのです。

 

そうして世界が終わるのならば、そこで自分の命も潰えるのならば、せめてその走馬灯に映るのは、かわいい女子高生であることを願うばかりです。